Brain
『脳』の病気
脳の疾患について
私たちの日常生活の中に潜む小さな症状が、実は深刻な病の前兆であることがよくあります。
軽い頭痛やめまいなどは見過ごしてしまいがちなサインの一つです。
気になる症状がありましたら
早めにご相談ください。
脳の代表的疾患
- 頭痛
(片頭痛、緊張型頭痛、後頭神経痛、群発頭痛、薬物乱用頭痛、帯状疱疹後神経痛) - 脳卒中
(脳梗塞、一過性脳虚血発作、動脈解離、脳出血、くも膜下出血、脳動脈狭窄、もやもや病) - 機能性疾患
(三叉神経痛、顔面痙攣、顔面麻痺、舌咽神経痛) - 脳腫瘍
(髄膜種、下垂体線種、神経鞘腫、グリオーマ) - 認知症
(アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、レビー小体型認知症) - 頭部外傷
(頭部打撲、慢性硬膜下血腫、外傷性頭痛) - ほか
(てんかん、本態性振戦、水頭症、視床痛、むずむず脚症候群、ナルコレプシー、不眠症)
Condition
脳疾患の代表的な症状
片頭痛

頭痛が不定期におこり、吐き気をともなったり、寝込んでしまうこともあります。天候や月経との関連が多く、光や音に過敏になったりします。「たかが頭痛」と周りに軽くみられがちですが、仕事や学校生活に支障をきたしているにもかかわらず待てば通りすぎるからと放置していませんか? 質の高い生活を送るためにできることがあります。
まずは頭痛を抑える貴方に合った片頭痛薬を見つける事が第一です。頻度が多く生活への支障が大きい方には予防治療もご提案しています。
慢性片頭痛に対し2021年に新たな予防薬(CGRP関連製剤)が登場しました。月1回の皮下注射 で、従来の内服予防薬の効果が乏しい方が対象です。当院ではすでに80人程の使用経験があります。おおむね効果は高く、安全性も高い薬剤です。頭痛に悩まれている方は総合的な診断も含めご相談ください。
片頭痛の再診の方はオンライン診療も可能です。
詳しくは来院時にスタッフにお尋ねください。
頭痛、めまい

『頭痛』や『めまい』は日常的に起こりやすいため見過ごしがちな症状です。しかし、なかには脳卒中や脳腫瘍といった脳の病気が原因となっている事があります。
脳動脈解離といった血管にひそむ異常がみつかることも比較的多いです。MRIなどの精密検査によって原因を探り、適切な治療を行います。
物忘れ

物忘れは加齢と共によく見られる症状ですが、病的な認知機能低下としては「アルツハイマー型認知症」や「血管性認知症」などが有名です。
近年では「MCI:軽度認知障害」と言われる認知症の前段階も注目され予防治療などが話題になっております。また「水頭症」といった外科治療での対応が可能な疾患の有無の評価も重要です。
脳動脈瘤

くも膜下出血の原因となります。
見つかっても緊急で手術が必要となることはほぼなく、出血率も総じて低いのですが、仮に出血すれば重篤な状態に陥りやすく年齢や動脈瘤の大きさ・部位を考慮し方針を検討していくこととなります。脳ドック等でのMRI検査で早期発見が可能です。
三叉神経痛(顔面痛)・顔面けいれん

顔面の『痛み』や『けいれん』が片側に起こる症状を「三叉神経痛(顔面痛)」「顔面けいれん」と呼びます。それぞれ関与する脳神経が異なりますが、神経に血管が接触しておこる事が多い病気です。原因を特定し、内服治療等から治療を開始します。
顔面神経麻痺

急に片側の顔面の動きが悪くなり、『顔がまがってる』『口から水がこぼれる』といった症状が主に見受けられます。疲れなどで体内に潜むウィルスが活性化して発症することが多いと言われています。多くは治療にて回復しますが、後遺症として残る方もいらっしゃいます。発症から数日以内に内服治療を開始するのが望ましいです。