締め付けられるような頭痛が不定期に起こります。女性に多く、光をまぶしく感じたり、音をうるさく感じたりします。仕事や学業に支障をきたす方も多いのですが、たかが頭痛と軽くみられがちです。発作時に使用する片頭痛薬や、頭痛頻度/強度をおさえる予防治療があります。
※ 2年ほど前に新たな片頭痛予防の注射剤(CGRP関連製剤)が登場しました。従来の内服予防薬の効果が乏しい方が対象です。月1回の皮下注射剤で当院ではすでに50例ほどの使用経験があります。概して効果は高い印象です。頭痛に悩まれている方は総合的な診断も含め一度ご相談ください。
『頭痛』や『めまい』のなかには脳卒中や脳腫瘍、血管の異常といった脳の病気が原因となっている事があり、適切な診断や治療を行うことが重要です。
認知機能低下では「アルツハイマー型認知症」や「血管性認知症」などが有名です。中には適切な治療で回復が望める脳疾患もあります。
脳ドック等のMRI検査で見つかります。くも膜下出血の原因になりますが、見つかっても緊急で手術が必要となることはほぼありません。出血率は総じて低いのですがゼロというわけではなく、年齢や動脈瘤の大きさ/部位を考慮し方針を検討していくこととなります。
頭蓋内に出血したり、頭蓋骨骨折がある場合が問題となります。CT検査が有用です。
軽い頭部打撲後に頭蓋内に血がゆっくり貯留し、1~2か月後に異常がでてくることがあります。「頭痛」「歩行障害」「言葉がでにくい」「いつもと様子が違う」などです。『慢性硬膜下血腫』という病気で手術が必要になることもあります。
『脳梗塞』や『脳出血』では片方の手足の運動麻痺・しびれ、呂律がまわりにくいといった症状が代表的です。『くも膜下出血』は“強い頭痛”で発症します。いずれも突然起こります。軽症の方ではクリニックで判明することもあります。